当クリニックでは、保護者の同意のうえで16歳以上の方のレーザー脱毛を行っております。
レーザー光は特定の色に吸収され、熱を発生します。脱毛に使用するレーザーは黒いものに吸収されることを使用します。毛の毛乳頭と毛隆起をターゲットとし、メラニン(黒)に熱が発生し選択的に破損します。そして毛の発生を途絶・抑制します。簡単に言えば、皮膚表面にできるだけ影響を与えずに毛を生産している工場に火事(熱のこと)を起こさせて生産中止に追い込むわけです。
どこの部位でも最低2~5回は必要とします。男性の顔(ヒゲ)は7~12回くらい必要です。毛の質・密度などによる個人差もあります。治療期間は1~2ヶ月は必要ですので6ヶ月~1年半は全期間でかかります。
レーザー脱毛後は照射部位は軽い熱傷(1~2度)に相当すると考えています。
したがって広範囲にわたるレーザー治療はしないほうが望ましいと考えます。
脱毛は病気の治療ではありませんので慎重に実施するべきものでしょう。
6~12ヶ月の余裕を持って事前に脱毛プランを立ててください。
レーザー治療とレントゲン(X線)治療(診断)と同一のものと誤解していることがありますが、全く別のものです。レーザーによる癌化の報告は学会でもありません。 レーザーは、一般的なものではレーザーポインター、カラオケのレーザーディスクにも使用されるものです。レーザーは光の波長に過ぎません。癌にはなりません。
医療レーザー脱毛は必ず痛みを伴います。ただし、痛みの対する反応は個人差がかなりありますし、また、痛みをはかる尺度が定量できないので言葉では伝えにくいのも事実です。強いて表現すればレーザー照射時に輪ゴムではじいたような瞬間的な痛みです。持続的な痛みではありません。ビキニライン、膝下外側、男性のヒゲなど、毛が太めであったり、毛根が少し深い部分はやや痛みが強くなります。 冷却装置のついた医療レーザー脱毛は痛み穏和も目的の一つです。痛みの程度を聞きながら治療を進めていきますので、施術者に遠慮なく告げてください。
以下に該当する場合はできません。 心臓病、出血性疾患(肝臓病も含む) 脱毛したい部位に皮膚病(皮膚炎、湿疹、ヘルペスなど)のある場合 妊娠、またはその可能性のある場合 脱毛部位に過度の日焼け、色素沈着のある場合 飲酒、衰弱のある方 乳幼児 脱毛前後の留意事項を守れない方 悪性腫瘍、HIV感染の方
レーザー脱毛治療中はレーザーが直接眼に当たると、障害の危険性があるからです。 レーザーは眼の周囲の眼蓋(まぶた)や角膜・水晶体を通り抜け、網膜を損傷する可能性があります。特に血管や色素細胞(メラニン)に豊富な脈絡膜(ブドウ膜)に障害を与えます。患者様ばかりでなく、施術者もゴーグルを装着するのはそのためです。脱毛レーザーは反対側(例えば右ワキをしている時は左側)を向いてください。当院では、顔のレーザー脱毛中は念には念を入れ、ゴーグルの他にレーザー光を反射するアイシールド(眼の盾)をしていただき、二重に防護して患者様の安全を図っています。
レーザー脱毛はどの器械を使用しても「ムラ」が生じます。理由は照射面(スポット)の形態や打ち漏れを防ぐ為のダブル照射です。照射面はメーカーによって違いますが、正方形、または円形です。 正方形の場合、打ちもれを防ぐため斜線の部分は重ね打ちします。したがって同一部位を2回照射(ダブル照射)します。(10%~20%くらい)重ね打ちした部位はより脱毛効果がありますので、脱毛にムラ(均質でない)が生じます。2回、3回していくうちに修正されるようになります。
脱毛に使用されるレーザーには、ダイオード(半導体)、ルビー、アレキサンドライト、Ndヤグレーザーがあります。日本国内では、ダイオードやアレキサンドライトが主に使われています。レーザー脱毛のターゲットは毛包のメラニンですので、波長は違いますが(ダイオードは800nm、アレキサンドライトは755nm)、目的は同一ですので、著しい効果の差はありません。当院→他院でも他院→当院でも問題はありません。脱毛器械は機種が別のものでも問題ありません。
おしゃれ文化の変遷で、最近では男性の脱毛も多いようです。当院でも18~68才の男性が顔のヒゲや腕の脱毛にみえています。ヒゲにつきましては、毎朝20~30分のヒゲ剃りの時間が節約できたと大変よろこばれた例もあります。
1秒間に1回の割合でレーザーを照射することが可能ですが、1回のレーザー照射のことをショットといいます。照射面積は1c㎡です。(部位によっては約1.5c㎡の機種も使用しています。)口の周囲ですと10~30ショットで終了します。なお、ショット数はレーザー脱毛機のディスプレイパネルの右側に表示されますので確認できます。 料金もリーズナブルに設定していますので、わずかなご負担です。数ヶ所の脱毛もお受けしています。
I2PLはintense pulsed light の略です。ブロードバンド(広域波長帯)に発振するフラッシュランプ(カメラのフラッシュも同じ原理)です。I2PLはルミナス社の登録商標ですが、いろいろなメーカーが同一機能を作っています。紫外線のみならず長波長帯(赤外線など)をフィルターでカットした装置をI2PLと称する機種もあります。一方レーザーは直進性の単一波長(例えば当院のダイオードレーザーは800nm、nm=1億分の1m)です。ターゲットは毛に含まれるメラニン、毛包です。同一出力であれば、レーザー脱毛のほうがより効率よくメラニン、毛包が破壊される脱毛が可能です。(イメージすると以下のようです)
レーザー脱毛は保険適応外であるためすべて自費になります(診療費・カウンセリング料・処置料など)。医療機関による料金は自由設定のため同じ治療でも差があるようです。しかし、一般的なビジネスを同じく原価(レーザー器械の価格・広告費・人件費など)に利益を加えたものが価格ですので、各々の医療機関の考え方が反映されます。レーザー脱毛の始まった1998年から比較すると、料金は一般的に40~80%は下落しています。主な理由はレーザー脱毛装置の原価低下(3000万円→1000万円前後)と設置医療機関の増加による競争です。料金をめぐるトラブルでの苦情が消費者センターに寄せられていると報道されています。料金トラブルを避けるために事前に詳しく問い合わせて、納得の上、治療を受けられることをおすすめします。
医療レーザー脱毛は、当院では専任または準専任スタッフが担当します(医師及び看護スタッフ)。レーザー脱毛に携わるスタッフは、院内での教育(レーザーの仕組み、取り扱い、その他)、専門書(DVD,ビデオも含む)による基礎・応用の学習、レーザー治療に関するセミナー出席をレーザー取り扱いの条件にしています。さらに、日進月歩のレーザー脱毛の最新知識を修得するためにセミナー出席も可能な限り参加しています。
腋(ワキ)の臭いのもとはアポクリン腺より分泌される汗で、皮膚表面の殺菌により酸化・分解され生じる低級脂肪です。 レーザー脱毛することにより毛包、毛隆起周囲に熱が及ぶので汗腺にも熱損傷がもたらされるものと推定されます。このため腋(ワキ)の臭いが軽減するものと考えられます。 軽度の腋臭症(ワキガ)の治療として、レーザー脱毛や電気脱毛が推奨されるのもこのためです。
毛のう炎はレーザー治療によってダメージを受けた毛包に感染を起こすものです。下肘(特に男性)にみられます。毛包に1~3mmの赤い少しもり上がった皮膚炎(丘疹)で軽いかゆみを生じることが多いです。特に頂点に白い膿(うみ)をもつことがあります。抗生物質の軟膏・クリームで1週間くらいで治ります。
ヘルペスは単純ヘルペスウィルスにより起こる感染症です。口の周りに出やすく、体調不良の時、 紫外線によって起こります。2~3mmの水泡がいくつか集まり、少し痛みを伴います。抗ウィルス剤(アラセナA・ゾビラックス)を使用します。
レーザー脱毛では顔面の処理でみられることがあるが、通常1~2週間でカサブタ(痂皮)を作って治癒します。
レーザー照射後は長くても3~4日で消失します。アイスノンなどで冷やすことも必要です。
レーザー照射によって表皮がダメージを受けてメラニンが増加するために起きます。
どのレーザー脱毛装置でも起きる可能性があります。レチノイド(ビタミンA)やハイドロキノンを含む軟膏を2~3週間使用することもあります。
ビタミンC内服も有効です。通常2~4ヶ月で目立たなくなります。
メラノサイト(メラニンを生成する細胞)のチロシナーゼ活性低下で起きます。チロシナーゼ活性が上昇する3~4ヶ月後には目立たなくなります。特に治療はしません。
レーザー治療はしない方が無難です。治療が非常に困難です。
※定額制は電話にてお問い合わせを